コロナ禍で、何故かかぶとむしの羽化の動画にはまり、地元の摂津峡にてかぶとむし採取を試みました。
バナナに焼酎に砂糖をジプロックに入れて発酵させたものを空きのペットボトルに入れて、かぶとむしのいるクヌギやコナラの木のある森に仕掛けました。
正直YouTubeにたくさん動画があがってますが、正直、この罠ではなかなか見つからないです。
皆考えることは同じです。
これでは見つかりません。 大阪府高槻市にある摂津峡は断崖のようなところには立ち入れません。しかも一人で行くののは怖いです。
猪や蛇が出たら怖いし、あまり人が通ることがないので、正直怖いです。
その入り口のような少し開けた場所にはベンチがあり、何故か一人だけ男性が座っています。
怖いです。 挨拶もしない感じの人でずっと座っています。
夏の暑い日でもその男性は一人でベンチに座っています。
そんな中一人で森の道を歩いていると親子ずれがかぶとむし探しに来ていて一安心。
正直、いてる感じがありますが、足場が不安定です。
コロナ禍で誰も来なくなり、摂津峡の山道もほったらかしで、落ち葉がたくさんあり、歩道も草木が生い茂り、どこが歩く場所かはわからない状態です。
そんな中、一匹も取れずに落胆して歩いていると目の前の木にいた一匹のかぶとむしの雌。
この雌が15匹の幼虫を生みました。
まさかの展開です。
子供の頃は一つの容器に7匹の幼虫をかっていたのですが、いずれも大きくはならなかったのですが、今、かぶとむしの幼虫飼育には一匹ずつ管理するのが当たり前です。
かぶとむしにもストレスがあるため、一匹ずつの容器に入れて飼育するのが大きい個体を生む出すには不可欠とのことです。
15匹中13匹を一匹ずつ管理して2匹は大きな容器にいれて管理。
前日さらに10匹増えて、大きな衣装ケースには6匹、後の4匹は雄のため、一匹ずつ管理。
最初に管理し始めたかぶとむしの幼虫の名前はCicero(キケロ)。
Cicero(キケロ)はかなりの大食いで菌糸ボトルに入れてい管理。
今4月の下旬ですが、卵から孵化したのが昨年の8月下旬なので、まだマットを食べている毎日ですが、かなりの大きさです。
伸ばすと13センチ以上ある個体です。
Cicero(キケロ)は特に大食いで冬眠の覚めた3月の下旬に廃菌床とマットを混ぜたものに入れ替えてから、かなり容器(1.1リットル)の容器を動き回って、恐ろしい勢いで食べて大きくなりました。
まさかこんなに大きくなるとは思わなかったCicero(キケロ)。
何故か、容器の中でもいつも目に見える場所で私自身が見られている感じです。
かなり動き回る個体なので、容器の中を上から下まで、動いて食べまくってます。
Cicero(キケロ)と男の名前にしたのはかぶとむしの幼虫の雄雌の見分け方で見ると明らかに雄の個体のためです。
やはり雄の個体は雌の個体とは違い、すぐに動き始めます。
触れるだけで、まるで怒った感じで反応します。
かぶとむしの幼虫は幼虫の時はクヌギやコナラの朽木や腐葉土や牛や馬の堆肥を食べるのですが、成虫になると、食の好みが変わり、クヌギの樹液や果物等を食べるので、ここまで食の好みが変わるのは驚きです。
今日本には世界のかぶとむしが入ってきていて、成虫同士の戦いはかなり迫力があり、見る価値ありです。
特にアジア最大のかぶとむし、コーカサスオオカブトと南米の最大のヘラクレスオオカブトの戦いはすさまじいです。
日本のかぶとむしの成虫は外国のかぶとむしの成虫と比べるとサイズは小さいですが、日本のヤマトカブトムシの成虫の雄にはフォークのような角があるので、この角を使い、
外国の大きなカブトムシの雄を一気に投げ飛ばす力があります。
この昆虫ファイトはかなり興奮します。
このやまとカブトムシの力は外国のカブトムシにも決して見劣りしない力強いです。
外国のかぶとむしの雄の角は先の尖ったような角です。
そして外国のがぶとむしは動きが日本のヤマトカブトムシよりも鈍いです。
日本のヤマトカブトムシの成虫の雄は動きが機敏で、歩く速度も速いです。
まるで、サッカー日本代表のように歩くスピードが速いところからも、日本人を象徴する昆虫です。
日本のヤマトカブトムシは成虫の寿命は一か月半ほどでその命を終えるのがなんとも悲しいですが、
幼虫が蛹の部屋を作り、蛹になり、羽化する姿はカブトムシの神秘さを感じます。
誰に教わるでもなく、自分の成虫の体の大ききを知っていて、サイズピッタリの部屋を作るカブトムシ賢さは驚きです。
Cicero(キケロ)は雄ですが、かなりの大きさの幼虫なので、これから蛹になり、成虫になるまでが楽しみです。
最初の15匹のリーダーとしてのカブトムシの幼虫と位置付けています。
実に賢く容器の中を満遍なく動き回り、廃菌床を全て食べて、容器の中をうまくかき回しているところからもCicero(キケロ)の賢さが伺えます。
まさにローマの思想家、Cicero(キケロ)そのものです。


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